75歳 現役編集者の “徒然なる我儘に”

じゃこめてい出版の最年長編集者が手掛けた書籍の紹介と思い出の日々を綴る。人生の編集日記。

涙したのはどの「落葉」?

もう何10年も前のことですが、絵を見ていて涙が溢れこまったことがありました。 菱田春草の回顧展を見に行った時、展示されていたあの有名な「落葉」を眺めていたらふぁーっと涙が出てきたのです。 静寂の中で音もなく佇む杉木立の絵を見ているうちに名状し…

うちのちりつもばあちゃん その3

引越しでヒョッコリ出て来たハーさんの手作り健康サプリ「弾丸」レシピと手書きの生け花ノート 引越でいろいろなものがひょっこりでてきましたが、うちのちりつもばあちゃんこと姑のハーさんがニンニクでつくった自家製ニンニク健康サプリ「弾丸」の巻紙状に…

引越疲れを癒してくれたゴールドベルク

猛暑の夏、やむない引っ越しさわぎで、後期高齢者としては寄る年波をいたいほど実感する毎日です。足が重い、腰が痛む、背が曲がる、すべての物が1割増ぐらい重く感じる……暑い、だるい、つらい、眠い、からだ全身がこどものようにダダをこねる…… そんな日が…

「シモキタ」と「下北沢」とシューベルト

今は、本多劇場など演劇の街として、ライブハウス、古着屋さんなど、昭和の香りが残る独特な若者文化発祥の地としても有る名なシモキタこと下北沢。 今は全国区の街ですが昭和二十年代、自宅から歩いて15 分ぐらいの街だったということもあり、小学生から中…

見上げてごらん夜の星を その2

見上げてごらん夜の星を 其の2 この本は美容院から生まれました。 というのは、いきつけの美容院に置いてあった分厚い婦人雑誌をみるともなくめくっ ていたときのこと。思わず「これはいったい何?」と、ページをめくる手がとまりました。「星とことば」と…

「見上げてごらん夜の星を」その1

誰でも知っている坂本九のこの歌は星空を見上げる歌としては 鉄板の存在ですが、 この季節、夜空を見上げると、後期高齢者として思わず口ずさんでしまうのはこの歌 ではなく「冬の星座」です。「?」という方に歌詞をご紹介します。こんな歌です。そ らんじ…

「死」とポエム

★「必死」の花々―遺されたことぱ99 野沢一馬/編著 「2045年には、平均 寿命が100歳に到達すると予測されている」そうです。寿命が 延びれは延びるほど死とどうむきあうべきか、考える時間もたっぷりある分なかなか 難しい。 105歳で亡くなられたあの日野原…

「ケンさん」と「ケンちゃん」

「この人生においては、よいものはけして失われるものではないのです」 草木原語の彩時記—凜と咲く 熊井明子/著 「この人生においては、よいものはけして失われるものではないのです」 この一節は、「凜と咲く」に「相思相愛の花」として紹介されているポリ…

ウチのちりつもばあちゃん その1

「ええがね、ええがね、こーでええがね」 本が出てからわかったことですが、「99歳ちりつもばあちゃんの幸せになるふりけ」のおばあちゃんと、わが家のおばあちゃんは誕生日が同じで、しかも亡くなった歳も同じ99歳。ビックリはこれだけではなく、同じように…

「正しいことばより、やさしいことば」

「あんな、年寄りはな やさしい言葉かけてほしいねん。正しい言葉はいらんねん。」 (『99歳 ちりつもばあちゃんの幸せになるふりかけ』より) いつのころからか、新聞の文字は読みにくくなり、いろいろなフタがあけにくくなり、靴下がはきにくくなり、歩幅…