「ボーッと生きてんじゃねーよ!」 チコちゃんに叱られる?
数年前、国策としてテレビがデジタル化されてテレビを買い換えざるを得なくなっ
たとき、テレビを運んできた業者からリモコンの使い方を説明されたのですが、その
説明が早すぎてよくわからず聞き返すと
「色々動かしていればそのうちにわかるようになりますよ」
とこともなげにいわれ、「次があるので」とさっさと帰られてしまいました。
取説もあることだし読めばいいのかも知れませんが、ナント不親切な!
「色々動かしているうち収集がつかなくなって見られなくなったらどうすればいいの
だ?」と怒りとないまぜになった不安と疑問が黒雲のようわいてきました。
これからは、というより後期高齢者はそんな思ってもみない突き放され方にも対応
していかなければならないのかと、心細くなり、マジにぼーぜんとした気持ちになり
ました。
その後娘達にいろいろ聞きながらなんとかそれでも見ていますが、今度は突然テレ
ビの映像が消えてしまい、画面の右半分にカラーの縦線が立ち並び、リモコンを操作
してもどうしても消えなというハプニングが勃発。メーカーに電話したとしてもおそ
らく廃棄処分で、新製品をすすめられるのが落ち、といわれそのままに。
この線はしばらく放っておくけば治ることがわかったので、あとはひやひやしながら寿命のつきるのをまつしかないという状態で今にいたっています。
まだ買って五年ぐらいしかたつていないというのに製造責任はどうなっている! と
わきあがるこの怒り、やくしさ。
この手の家電トラブルを思いおこすときりがありません。
十年以上使っているエアコン、掃除機、洗濯機など少々トラブルがあっても部品交
換してもらえば使えると思っていたら、「申し訳ございません。このタイプの商品の
部品はもう製造中止になっております」といわれ、新しい製品と交換するようようす
すめられます。というより、まだそんなものを使っているんですかといわんばかり。
そして一刻も早く新しい製品に買い換えることしか選択肢がないと思い知らされる。
冷蔵庫の仕切りのブラスティック棚が割れてしまい、メーカーに聞いてみたら「も
う仕切板はなくこの製品は製造しておりません」といわれ、仕切りのないまま使って
います。実に不便でなさけない。
FAXが故障したときはメーカーに電話するととりあえず送ってほしいといわれ送ると、やっぱり修理できないということでそのまま送り返されてきて、有料の粗大ゴミに。
以来我が家はFAXのやりとりはあきらめたのですが、ラッキーなことにいつのまにかFAXでなくともメールなどにスキャンしたデータを添付して送ればすむという時代になっているようです。
電化製品を長く使うことは悪いことなのか? もったいないは死語か。
疑問はつきないのですが、老の加速に反比例して体力知力は減速。世の中にいつの
まにかついていけなくなってしまったわたしは、あのチコちゃんに
「ボーッと生きてんじゃねーよ!」と
叱られる、のでしょうね、きっと。