77歳 現役編集者の “徒然なる我儘に”

じゃこめてい出版の最年長編集者が手掛けた書籍の紹介と思い出の日々を綴る。人生の編集日記。

新年星空散歩

 

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 新しい年を迎えたと思う間もなく、大寒もすぎ、やがて立春と暦は容赦なくめくられていきます。一年で最も美しく見えるといわれる星空を仰ぎ見ることもないまま。そんなとき、弊社刊「星めぐり歳時記」がお役立ちです。

 ページを繰るごとに息を呑む星のカラー映像と古今の天文詩歌を通し冬空に時空を超えて輝く星達と出会えます。 

 本書の著者であり天文学者の海部宣男氏は残念ながら去年4月急逝されましたが、本の中でこう述べられています。

 

 「宇宙から、はるかな光が届く。

静かに澄んだ新年の夜空では、星の光もいつもと違う、おごそかな輝きに感じられる。万物を育む太陽の圧倒的な光はもちろんのこと、夜空をそれぞれにめぐる月や惑星、星々の不思議な輝きから、人は祈りと、数え切れない物語とを紡いできた。そして現代の大望遠鏡がとらえる美しい星雲の姿や、何億光年もの彼方からやってくる銀河の光は、宇宙と人類の根源を私たちに物語ってくれる。」

               

 

  オリオンの盾新しき年に入る    橋本多佳子

 

 「星めぐり歳時記」の1月の「光のことば」の冒頭を飾る俳句です。

 

 「新年の夜空を飾るそんな光の主役は、なんといっても雄大なオリオン座だ。星座の真ん中にきれいに並んだ三つ星が何よりの目印で、誰でも見上げれば直ぐそれとわかる」

 

 と紹介されています。

 オリオンは、ギリシャローマ神話に出てくる半神の巨人。

 その勇姿を星でつなぎ描き出したのが、世界共通星座の一つとしても有名なオリオン座です。ベテルギウスとリゲル、二つの一等星が輝くその星座でオリオンは牡牛座に向かって「盾」を翳しています。

 

 「突きかかるおうし座に神話の巨人が向けた盾は、新年の心をききりと引き締めてくれる」

 

 星と宇宙と詩歌をこよなく愛する著者ならではの思いのこめられた一言一句。ゆっくりかみしめながら冬の星空を心ゆくまで散策してください。

 

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「宇宙吟遊 光とことば 星めぐり歳時記」 海部宣男

 

 全国書店またはネット書店にて、お求めいただけます。

 

 

宇宙吟遊 光とことば  星めぐり歳時記  

宇宙吟遊 光とことば  星めぐり歳時記  

  • 作者:海部 宣男
  • 出版社/メーカー: じゃこめてい出版
  • 発売日: 2009/07
  • メディア: 単行本