
今年も、あっというまに半年経ち、梅雨真っただ中、
そして六月ももう終わろうとしています。
私はこのところ体調不良で,家に引きこもりがちの生活を送っていて、
雨模様の空を窓外に眺めぼーっと暮す日々。
季節の移ろいも漫然と窓外に眺めているばかりでしたが、
娘が小さなかわいい植木鉢に二輪咲いた紫陽花をもってきてくれました。
散歩していてもそこの角を曲がると、雨に濡れやさしく微笑む紫陽花に出会える、そんな楽しみが待っているこの季節。
自分は花の中で紫陽花が一番好きかもと最近気がつきました。
手持ちの花図鑑の本でも「日本人が好きな花」ということばから紹介が始まっています。
私はどんな花でも嫌いということはないといえばないのですが、
ただ紫陽花だけは妙に心に寄り添ってくれる何かを感じてしまう特別な花なのです。
なぜなのでしょう。じっと見ていたいほど惹かれるものがあります。
透き通った水をたっぷり含んだような感じがなんともこころよくて、
雨上がりの道で紫陽花の花をみつけると心が静かにかき乱される。
形容し難いうれしさが身のうちに広がる。
さくらやバラなどには感じたことのないみずみずしいざわめきが聴こえる。
薄藍色の雨の涙を潜って咲いたような花びらたちの集い。
梅雨闇に入りて人待つ七変化しとど濡れ咲く涙の花は
七変化は紫陽花の別名だそうです。
家の近くに「あじさい寺」と呼ばれるお寺あり、この季節になり今が見どころと噂を耳にすると、いつも「いってみたい」と思うのですが、一度も行ったことはありません。
桜やバラはいろいろ見に出かけているのに。桜などは奈良の吉野まで見に行ったのに。
これは紫陽花ファンとしてあまりに失礼では。
ということで、今年は思い切ってみんなで行こうということになりました。
そして、十代から八十代の女性総勢五人で出かけたのですが‥‥‥。
お寺は紫陽花を見に来た人々が引きも切らず訪れ大賑わいでした。
広い境内には色とりどりの紫陽花が所狭しと咲いていて、評判に違わずなんとも素晴らしいながめ!
私も小さく歓声をあげながらお寺の石畳を歩いているときでした。
ふと体のバランスが崩れ足がふらつきそのまま転倒!
またまた頭を打ってしまったのです。
「またまた」というのはその二三日前に家で転倒し頭を打っていて、CTスキャンを撮りパーキンソン病の治療でお世話になっている医師に診てもらったばかりだったからです。
「またですかー」あきれ顔の先生。私も今回ばかりは恥ずかしさでいっぱいになりました。
一緒に紫陽花を見に行ってくれた息子の連れ合いとその母上、そして中二の孫、あじさいを見る会を発案してくれた娘もそのクリニックまで付き添ってくれ、みんなのそんな優しさを再認識させられました。申し訳なさと感謝の念でいっぱいです。
検査の結果、脳に異常はみつからなかったとのこと、ホットしましたが。
「その色愛でつ」転んでしまった自分があまりになさけなくてことばになりません。
でもあの紫陽花たちの姿は今も脳裏にあざやかに残っていて私を励ましてくれます。
10日以上たった今も。
ありがとう、やさしいアジサイさんたち。
また会いに行きますね。
最後にみんなが撮ってくれた花の写真をご覧いただければうれしいです。
ということでこの話のつづきはまた。良い報告ができることを祈りつつ。
川崎市多摩区にある、あじさい寺・妙楽寺










